逆行する無機物

近年は推し活とかぬい撮りとかでぬいぐるみなどが擬似的に生きてる!って感じるような写真を撮るとかそういう扱いをする流れが存在していると感じる

もちろんそれもいい
かわいいから

が、個人的にはぬいぐるみや人形は無機物として陳列されている姿がいい

別に粗雑に扱えということではなくて物としてパッケージに詰められたり商品として並んでる姿に興奮する
触れないケースに飾られてるのもいい

柔らかな生地に覆われていても熱を持たない冷たい存在なことの尊さといったら

そう思いつつも無機質な存在に意思が存在することは否定してない
むしろショップに並んでるやつらとかマネキンは閉店後自由に動いててほしい
それなんてトイストーリー

それとはまた別に皮脂やホコリが気になって触れられない、気軽にオープンな状態で飾れない問題が自分の中に存在している

ふわふわのぬいぐるみに頬ずりしたり抱きしめたりするのがあるある的なこととして話されるたび未知の世界のような感じがする

家に生き物がいなかった幼少期からぬいぐるみは好きでその頃は触れてたのにな

ぬいぐるみにとって愛されることが幸せで役目だとしたらうちに来たやつはみんな不幸だろうな
外に落ちてたから拾った片目の取れたやつも同種がうちにいたやつも

日の当たらない棚に陳列してしまい込むのは時代に逆行している愛で方であるのは確定的に明らか
おしまい