文章置き場

創作キャラの話です
軽度の性的表現や暴力的表現が含まれる可能性があります
キャラの詳細はキャラ紹介から

ヘイタン×リュシアン(仮)

傲慢サディスト×ヤンデレ男の娘のはなし

登場人物

リュシアンヘイタンミルザム

  • リュシアンとヘイタンが添い寝する話

    出てくる人ヘイタンいわゆる攻め。リュシアンの主でリュシアンを自分の部屋に呼び出して遊ぶのが数少ない楽しみ。リュシアンを愛玩生物だと思っている。暑苦しいのは嫌い。リュシアンいわゆる受け。ヘイタンに愛と恐怖と複雑な感情を抱いているが基本的には好…

  • リュシアンが悶々とさせられる話

    出てくる人ヘイタンいわゆる攻め。リュシアンの主でリュシアンを自分の部屋に呼び出して遊ぶのが数少ない楽しみ。リュシアンを愛玩生物だと思っている。女性的な服装を好む。リュシアンいわゆる受け。ヘイタンに愛と恐怖と複雑な感情を抱いているが基本的には…

  • リュシアンが可愛がられるだけの話

    出てくる人ヘイタンいわゆる攻め。リュシアンの主でリュシアンを自分の部屋に呼び出して遊ぶのが数少ない楽しみ。リュシアンを愛玩生物だと思っている。リュシアンのことはだいたいなんでもお見通し。リュシアンいわゆる受け。ヘイタンに愛と恐怖と複雑な感情…

  • 誰かの日記

    2/16今日は何もなかった。アナベルに睨まれたような気がした。あの二人はよくわからない。少し怖い。2/17あの人が地方へ演説しに行くらしい。食料として僕は連れて行かれるようだ。ヅゥリンは留守番だと伝えられ不満げな顔をしていた。2/18馬車は…

小夜啼吸血鬼譚

美しいものを見つけた吸血鬼とにんげんの子供のはなし

登場人物

咲々牙さつき

  • 1.捧

    初めて、美しいと思えるものを見た。これまで私はただ一度も心を動かされる事はなかった。そう、あのときまでは。"大いなる夜"から零れ落ちた私たちは幾百幾千も歳を重ねた。けれど、私にとってこの世界はあまりに退屈だった。同胞である姉妹はそうではない…

  • 2.疑

    半分の月が窓から顔を覗かせる頃、涼しい風がカーテンをゆらし吹き抜けていく。そんな景色を眺めて艷やかな黒髪のあの人は微笑んだ。あの日、両親を亡くしてからオレはあの人――咲々牙と一緒に暮らしている。遺体は見ないほうがいい、とすぐにあの人が埋葬し…

  • 3.欺

    さつきと暮らすようになって、すべてがうまく行っていると思っていた。外を歩けばすべてが鮮やかで新鮮に思えて。幾百も眺めてきた季節の移り変わりだってまったく新しいことのようにさえ感じた。あの子が隣にいるだけで、笑ってくれているだけで、こんなにも…

  • 4.戯 【表】

    すっかり日も落ちて、窓から細い弧を描く月が覗く頃。「ねえ、さつきの思う『えっちなこと』ってどのくらいのことなの?」「し、知らないっ!」いつかの避けられていた原因のことを今日もさつきに問うてみる。しかしながら、答えてくれるつもりはないみたい。…

  • 4.戯 【裏】

    「咲々牙?寝ちゃったの、か?」オレの上にのしかかったまま、穏やかな寝息をたてていた。まったくもう、これじゃ動けないじゃないか。まだ触れられた感触が忘れられないでいるオレの気も知らずに一人だけ寝るなんて、ずるい。でも、咲々牙はそんな人だってよ…

  • 5.儀 【表】

    窓の外の景色からは色彩が失われ、風が吹くたび枯れ木が淋しく枝を揺らしていた。この季節はどうにも好きになれない。四季の彩りを感じるようになったのはあの子と暮らし始めてからだけれども。それでもやはり過ぎゆく時間に焦燥を感じて、落ち着かなくなって…

  • 5.儀 【裏】

    異変を感じたのは、杯に注がれたあの人の血を飲み干してすぐのことだった。全身が焼けるように熱い。薄暗いはずの地下も燭台の光が異常に眩しくて、湿った匂いがやたら強く感じられた。体の感覚全部がうるさくて、気持ちが悪い。立っていられない。大丈夫だと…

  • 6.翳

    ちいさな白い花が咲き乱れる中に私と鎖月二人だけ。風が吹けばその葉がザアとさんざめいて私たちの髪を揺らす。いつしか花は星の明かりを受けて淡く光りを灯して、小さな光と花弁が風に舞う。そんな幻想的な景色に言葉を失くして二人でただ立ち尽くしていた。…

  • 7.朔 【表】

    窓辺の花瓶の水を今日も入れ替える。さした花はもう枯れかかっていた。最近は摘みに行くことも減ってしまったから無理もない。そのすぐそばのベッドで横たわるのはオレの愛しい人。目を閉じて静かに呼吸をしていると生を感じないくらいだ。だけどわずかに上下…

  • 7.朔 【裏】

    あの日から一年。今ではもう毎日の流れが馴染んでしまった。咲々牙の隣で眠って起きて、地下から上がって夜のうちだけ窓を開けて。自分の身支度を済ませたら咲々牙の体を拭いて、髪を梳かして。花瓶にさす新しい花を庭から摘んで、それぞれの部屋に飾って。そ…

  • 8.咲 【表】

    淡い花の蕾はもう明日にも開きそうだった。それでもあの人は眠ったまま。やっぱりもう、だめなのかもしれない。そんなことを眠たい体を起こしながら思う。それは仕方がない。仕方のないことだと自分を納得させようとして、また涙があふれる。こんなことをして…

  • 8.咲 【裏】

    終わりのない悪夢の一部と思っていたそれはどうやら現実のようで、耳に届く恨み言は徐々に鮮明さを増していく。「…………あなたなんてきらいだ」「……ごめんね」とっさに口から出たのは詫びる言葉。夢で何度繰り返したことか。「……っ!」「あはは、なんだ…

  • 頁外1.嘘をついていい日

    ※エイプリルフールネタ、眷属化後のいつかの時空「今日は嘘を吐いてもいい日なんだって」にこにこしながら唐突に言い出す咲々牙。よくあることだ。それでいきなり買い物に行ったり、星を見に行ったり色々付き合わされる。そうやって強引に付き合わされるのも…

Fragment

カテゴライズされなかったもの

  • 面白くない話

    「ああ、別に面白くもなんともない話なんだけどね」赤い髪を一つに括った彼はそのまま続けた。前に俺が人を殺す姿が何より美しいって変に慕ってくるやつがいてさ。なんか面白かったからそのまましばらく一緒にいたんだよね。こき使われてくれて便利だったし。…

  • 眠るための唯一の簡単な方法

    いつだったか、殺そうとしたやつに言った覚えがある。「望まれず生まれたやつが望まれて死ぬだけだ」と。許しを乞うそれを鼻で笑ってそのまま首を掻き切った。ただふと思い出しただけ。特にそいつに思い入れも感慨もない。……だったら、俺は何?あれが望まれ…

  • 白の夢

    古ぼけた埃塗れの狭い部屋。薄闇の中に僕と君だけ。薄汚れてなお鈍い光を放つ柔らかな絹のような髪、病的なまでに白い肌。その双眸は閉ざされ、僕を見ることはない。暗闇の中でもその白はより一層際立って見えた。壁にもたれた"白"は動かないまま。生きてい…

  • ひとがこいにおちるおと-A

    それきりそれを見ることはもうない、というのが普通なはずなのに。それなのに、喫茶店を出て友人を合流してからもあの赤い影がチラチラとつきまとっているような気がしてしょうがなかった。ガラスの映り込み、噴水の水の反射、人混みの中に混ざる赤い髪。本当…

  • ひとがこいにおちるおと-B

    はじめはなんか見てくるやつがいたからさぁ、少しからかってやろうと思ったんだけど。 なんかね、少しつけて行ったら勝手におかしくなっちゃったんだよねえ。まあ俺に興味持っちゃう時点でどうしようもないタイプとは思ってたけどさー、まさか勝手に幻覚見て…

  • 想い出星をさがして

    いつか昔に聞いたおとぎ話。年の終わりには人々の思い出からこぼれ落ちた星が降り、その星に祈れば願いが叶う、と。誰に伝えられたかもわかりませんが、わたしはそれを知っていました。◆◆◆無数の本の山と数本のペンと白紙のノートが置かれた机。その中に一…

  • 角の感触

    「角って触られるとどんな感覚?」私をひざ枕をして頭をなでていたご主人様がふと言った。青と緑の境界のような瞳が静かにこちらを見つめる。……この状況はその、私が頼んだりしたわけではなくて、ご主人様がそうしたいと言うからこうなっているだけで。とに…

  • エンドロールの最果てにて【A】

    最後の一人も振り返らずに立ち去り、開いた門は役目を終えて閉じましたとさ。おしまい。これでこの世界はおしまいなんだよ。門は二度と開かないしここには誰もいない。ここの外だってもうない。皆正しいかたちに戻して還してやった。だからもうここにいる必要…

  • エンドロールの最果てにて【B】

    懲りずにまた来たのか。誰も入れないようにしてるはずなのにいったいどんな抜け道を使っているんだかね。まあいい。今はお前に構うつもりはない。忙しいのでね。勝手に見ていればいい。どうせすぐに飽きるだろう。椅子の周りに散らばってる物?これは  の成…